−83kg級アジア代表マルコス・ソウザ選手インタビュー
――全試合、圧勝と言っていい内容でした。ご自身としては、優勝できた理由は何だと思われますか?
「昨年のアジア予選で負けたときには、いろいろな人から批判されました。特にブラジルのコミュニティーの間では。あたかも勝利した人間だけが価値があるような気がして、時に周囲の人は、僕が感情を持った人間だということを忘れていると思うことがあります。でも、そんな批判をバネにして、練習に行くときは、受けた批判を思い出して、練習により一層励むことができました」
――だから、あれほど圧倒的な勝ち方ができたのですね。
「この予選のために、しっかり準備はしてきました。休暇も取らないで頑張ってきたんです。今年の初めにはDEEPでも試合をしました。この予選の前には2つの大会に出て優勝していたので、準備はできていましたよ」
――以前と比べて、強化したり、レベルアップさせた部分はありましたか?
「柔術の練習には特に変化はなかったのですが、フィジカル面を強化しました。大会数日前には92㎏で、体重がかなりオーバーしていました。減量のために、食事制限と有酸素運動を取り入れました。おかげで減量はできましたが、疲労が溜まりました」
――本戦での目標は?
「僕が常に言っているように、どの大会も自分にとっては大事なのです。でも、この大会についてはアジアを代表して出るわけですから、全力を尽くしたいです。本戦には強豪がたくさんいますが、僕は練習をたくさんしてきたので、恐れることはありません。勝つために集中したいと思います」
――日本で柔術の練習に励んでいる全ての人たちに向けてメッセージがあれば、お願いします。
「試合での勝ち負けは関係なく、練習に励むことが大切です。勝ち負けは、人生では必ず起きることです。犠牲なくして栄光はありません」
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