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更新日 : 2011年06月22日(水) 08時50分54秒

イースト・ジャパン2011大会レポート

 

イースト・ジャパン2011大会レポート

 

 

3月11日に発生した東日本大震災は柔術界にも大きな爪痕を残した。全日本柔術連盟(JJFJ)も3月13日に予定していた大会が、震災の影響で中止を余儀なくされた。しかし2ヵ月後には愛知県で『ウェスト・ジャパン2011』を開催し、再スタートを切った。そして3ヵ月後の6月19日、都内墨田区総合体育館において『イースト・ジャパン2011』の開催にまでこぎつけた。ウェスト・ジャパン大会から中1ヵ月と日程的に近いこともあり、参加者の分散も予想されたが、蓋を開けてみれば450名(内、子供の部は50名)が参加という健闘を見せた。静岡県など関東圏以外から参加したチームもあり、参加団体は50を数えた。

 

そんな中、今回の震災で大きな被害を受けた東北の宮城県から参加した選手が、目を見張る活躍を見せた。仙台草柔会の高橋実選手だ。アダルト紫帯メイオペサード級と無差別級で優勝、しかも全試合一本勝ちという文句なしの2階級制覇を達成した。

震災直後、高橋選手の住む仙台は約1ヵ月に渡ってインフラが止まるなど、日常生活さえ不便なままの状況が続いた。しかし次第に復旧が進むと、高橋選手も練習を再開。それでも週2回程度の練習しかできないまま今大会に臨んでいた。そんな苦境にもめげず、2冠という好成績を収めたのだから立派というほかない。

 

東北人の気質なのか、被災の状況や今回の成績についても言葉少なだった高橋選手。不便な生活のことでさえ笑顔で語っていたほどだ。しかし、その闘いぶりからは屈強な精神を感じることができた。試合では常に技を狙い、極めにいく時の動きは鋭く、隙がない。まさに柔術の魅力を体現していた。その活躍ぶりは今大会のMVPと言って良いのではないだろうか。2つの金メダルを受け取り、充実した表情を見せた高橋選手は、復旧したばかりの東北新幹線で帰途につくため会場を後にした。

 

一方、アダルト黒帯ペナ級では,一回戦で塚田市太郎選手と吉田勇太選手が向かい合った。上からプレッシャーを与え続ける塚田選手、下から足を効かせてガードで粘る吉田選手。そんな根競べを制し、パスガードを3度決めた塚田選手がポイント9-0で勝利。続く決勝戦で北原暢彦選手にもポイント4-2で勝利し、優勝を果たした。

 

しかし、その塚田選手は無差別級決勝ではアマカワ“ホンダ”アンダーソン選手にチョークを極められ、敗北。無差別級で優勝したアマカワ選手も、ペサディッシモ級で松村威選手にレフェリー判定で敗れ、準優勝に甘んじている。この辺の黒帯同士の星の潰し合いは、今後の大会でも激しくなりそうなので要注目だろう。

 

尚、チーム団体成績(支部合同)は優勝がAXIS柔術アカデミー、2位がRBアカデミー、3位がストライプル。子供の部チーム成績は優勝がAXIS柔術アカデミー、2位がパラエストラ、3位がストライプル。今後JJFJの大会は、10月8日『ワールド・プロ柔術大会2012日本予選』、年内に『ヒクソン・グレイシー杯』、『全日本柔術選手権』を予定。そして全大会終了後には、ウェスト・ジャパン大会から導入されたJJFJランキング制度により、優秀な成績を収めた黒帯の選手(アダルトの部のみ)の上位2名に賞金が授与される。このJJFJ初の試みからも今後、目が離せないだろう。

 

 

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